佐賀県のブリーダーによる犬虐待事件(3)
【2007年4月7日】
4月2日に佐賀にある2つの保健所を訪ねました。
そこでは悪徳なブリーダーに捨てられた犬たちが、保護されていました。
県が捨てられた犬たちを引き取ってくれる家を積極的に探しているため、両保健所の犬の数は著しく減っていました。
唐津の保健所では7匹の秋田犬が残っていました。
その内の2匹はかさぶたが出来ていましたが、治療してもらっていました。私たちが最後に訪れてから、状況は良くなってきています。
犬たちは乾いた布団に寝て、時々散歩にも連れて行ってもらっていました。うれしいことには犬たちの世話をする人もいました。犬たちは前よりもずっと幸せそうに見えました。
次に私たちは貴登の保健所に行きました。そこには2匹の秋田犬、2匹の柴犬、1匹の甲斐犬の5匹が残っていました。乾いた布団を与えられるなど状況は改善されていたものの、唐津の場合と比べると犬たちはあまり世話が行き届いてないように思えました。職員が入って行っても、犬たちは遠くのほうに居て無頓着な様子です。「犬は愛情に嘘はつかない」と言われるように、犬は与えられた愛情には必ず応えるものです。
その後、すべての犬たちが去勢をした後に、家庭にもらわれて行ったと聞きました。
それから私たちは鹿嶋にあるブリーダーのところへ行きました。保健所の話によると2匹の秋田犬が構内の番犬として残されただけで、残りの犬たちは佐賀市にあるコウエイペットショップに移されたそうです。次の日にコウエイペットショップに行ってみましたが、状況は同じでした。犬たちは、(主に柴犬ですが)みすぼらしい檻に入れられていました。そして何匹かの柴犬の子犬が外の囲いの中に入れられていました。そのペットショップの人がブリーダーをまだやっていると言うことです。
2007年5月31日はブリーダーやペットショップにとって構内を検査してもらうために、新しい法律のもとに登録をする締め切りの日です。問題はこの検査がどのくらい頻繁に行われ、県がどれぐらい徹底してするかと言うことです。ブリーダーは検査の前には掃除をしますが、検査が終わるとまた元に戻ってしまうのです。佐賀県は悪徳なブリーダーの構内の管理が悪いとマスコミから非難されており、そのため一致団結して行ってくれています。
当局の結果はまだ出ていませんが、このブリーダーが残酷はビジネスを続け犬たちを捨てるのをやめてくれればと願わずにはいられません。