【特集】 プディングのお話
【特集】 プディングのお話 (投稿:2011.7.9)
2011年3月の震災以来、東京ARKが一時預かりボランティアさんのご協力のもとお預かりしてきた被災犬のプディングが新しい家族のもとで暮らすことになりました!今日はそんなプディングのことをご紹介します。
今から5年前、福島県浪江町の警察に1頭の中型犬が迷い犬として保護されました。次の日には保健所へ送られることが決まっていたところを、あるご一家が引き取りを申し出ました。この犬は『プディング』という新しい名をもらって家族に迎えられ、たくさんの愛情を受けながら毎日を暮らしていました。そんな中、2011年2月に胃捻転を起こしてしまったプディング。命が危ないところを手術でなんとか無事に救われました。・・・しかし、ホッとしたのもつかの間でした。
その後3月11日、あの大震災がプディングとご家族を襲ったのです。東京電力福島第一原発事故で浪江町を離れなければならなくなったプディングのご家族。はたして避難先で彼女を世話することができるのか不安を抱えながらも、目と目が合ったプディングをおいては行けず、一緒に避難することを決めました。あちこちの避難所を転々とした後、千葉県まで避難してきましたが、住居の規則からプディングはワゴン車の中で10日間過ごすこととなりました。
「都心では中、大型犬と暮らすことが難しい」と感じられたご家族は、東京ARKに一時預かりを依頼。プディングは、震災後に新しくご登録くださった一時預かりボランティアさんのお家で、家族とまた一緒に暮らせる日を待つこととなりました。
しかし、原発事故は一向に終息する気配を見せず、周辺地域の避難指定がいつになったら解除となるのかまったく見通しがつかない状況が続き、ついに6月、プディングのご家族は引っ越しを決めました。しかしそこはプディングと一緒に暮らすことのできないマンションです。縁があって出会い、5年間愛情を注いできて、震災後の厳しい避難所生活もずっと一緒に過ごしてきたプディング。そんな彼女と別れることは、ご家族にとってそれはそれはつらい決断でした。このやむを得ない決断を受け、東京ARKは新しい家族を探すことを決めました。そこでこのことを一時預かりボランティアさんへ告げると、思わぬ素敵なお返事をいただくことができました!
ボランティアさんはプディングのお預かり後、彼女のご家族に写真を送ったり、近況報告をしたりしており、ご家族もまた、たくさんのフードを持ってプディングを訪ねていました。こうした交流もあったことから、ボランティアさんがそのままプディングを家族としてくださることは、プディングのご家族にとって、何より安心の結果であったにちがいありません。ボランティアさんにとても感謝なさっていました。
わたしたち東京ARKのスタッフも、プディングをそのまま家族として受け入れてくださるという一時預かりボランティアさんの言葉に、これまで「一時預かり」であったにもかかわらず、プディングを家族同様に扱ってきてくださったことを感じてとてもうれしくなりました。もちろん、これはプディングの場合に限りません。また被災飼い主さんからの預かりにも限りません。ARKの動物のすべての一時預かりボランティアさんたちがご家庭でそれぞれ動物たちにたくさんの愛情を注いでくださっています。シェルターのない東京で、このようにたくさんの動物たちが愛情を受けて暮らせているのは、こうした一時預かりボランティアのみなさまのおかげだということを、今回改めて感じました。この場をお借りして、東京ARKスタッフ一同、改めて深い感謝を申し上げます。
そして何より・・・プディングにとっても、すっかり慣れたボランティアさんが新しい家族でよかったね★ これからも幸せに暮らしてね!
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