アークニュース

能登半島地震による被災ペット支援について【3】

2024年02月14日
能登半島地震による被災ペット支援について【3】

この度の令和6年能登半島地震により被災された皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。
地震発生から1ヶ月が経過し、道路の復旧状況を見ながら珠洲市まで入ることができました。
発災後、急ピッチでライフラインの復旧作業が行われていますが、能登中部から北部では地盤の隆起による凹凸や亀裂、崩落などで通行止めや走行に危険な場所が多く確認されました。その影響で各方面の支援車両が限られた経路に集中し渋滞が発生、悪路のため走行速度を気にしながら普段の倍以上の時間をかけて現場に向かうことになりました。奥能登といわれる北部の被害は甚大で倒壊している建物がすぐ視界に入りました。アスファルトから突出した下水管や傾いた電柱、たとえ倒壊を免れたとしても赤や黄色の張り紙が多く貼られている建物や街の様子を目の当たりにし、被災した方々がペットともに元の生活に戻れるのはいつになるだろうと感じました。現地ではスタッフの安全や事故防止のため、被害がひどい地域においての一般的な支援活動は極力日没までに限定するなど細心の注意を払って移動や作業を進める必要があると考えます。よって限られた時間の中、できることは多くありませんでしたが、今後もこの震災で苦しんでいるペットたちへの支援を継続していく所存です。また、今回の活動を通して被災地で様々な支援をされている方々の苦労を僅かながら体験し、その活動に心から敬意を表するとともに皆様の安全と一日でも早い復興を祈念いたします。

引き取り

2/7に新たに1匹の犬の引き取りを行いました。ご自宅が倒壊し、ペット不可の住宅へ引っ越すこととなりアークへやってきました。健康チェックや医療処置が終わり次第、プロフィールを公開し里親募集となります。

エディソン♂14才

お預かり

2/1には、ご自宅の倒壊によりペット不可の住宅に引越しされるとのことで、柴犬のエイトくんをお預かりしました。エイトくんは発災直後に自宅から逃げ出し、2週間以上見つからなかったそうです。しかしご家族は諦めずに彼を見つけ出し再会することができました。しかし、引越し先の住宅がペット不可のため、新たな住まいを確保できるまでアークでお預かりすることとなりました。この1ヶ月で環境が一変したエイトくんですが、シェルター生活にも人にもすぐに慣れてくれて、元気におもちゃで遊んでいます!

輸送支援

2/7、珠洲市で被災されたご家族の猫たちの輸送支援を行いました。
避難の際に、2匹の猫たちを連れて行くことができず、餌やりや猫たちの確保も困難な状況になったまま、ご夫婦は親族の元へ移動を余儀なくされたそうです。2匹のうち1匹は15歳という高齢ということもあり猫たちのために何もしてあげられなかったと、当時は大変憔悴されていたそうです。被災地を離れて2週間ほど経過したところで、災害救助支援を行なっているNPO団体の方が飼い主さんの猫たちに餌やりをしてくれていることが判明、その後、別の動物保護団体の方が入り、無事に保護ができました。
アークでは、保護された2匹を受け取り避難先のご自宅へのお届けという形でサポートさせていただきました。ご夫婦との再会に、不安な猫たちの表情が一変した様子を見て、猫たちがご夫婦に愛され、心から安心したと感じました。またご夫婦は過去の強い地震を経験し、人間用だけでなく猫たちのごはんも多めに常備していたそうです。日頃の備えからも猫たちへの愛情を強く感じたお話でした。

◆被災ペットの行き場をお探しの方へ
アークでの一時預かりや引き取りについてご説明しています。

◆能登半島地震における被災ペット(犬猫)達の支援に関わる情報
公益社団法人アニマル・ドネーションさんが相談先や活動団体をまとめてくださいました。是非こちらもご確認ください。

◆能登半島地震寄付金について
被災ペットのために寄付をしたいというお声掛けも頂いております。被災ペットのための寄付をご希望の方は、ぜひご協力いただきますと幸いです。頂いたご寄付は、アークで受入れを行った被災動物のために使わせていただきます。なお、こちらのご寄付も寄付金控除の対象となります。下記の専用口座にお振り込みをお願いいたします。

【お振込先口座】
三菱UFJ銀行 池田支店
口座番号:普通 1315229
特定非営利活動法人アニマルレフュージ関西
入金の際は、フォームの記入もお願いいたします。

◆被災ペットに関するご相談
下記の連絡先、またはフォームよりご連絡ください。

大阪事務局
TEL : 072-737-0712
受付時間 10:00-16:00 ( 定休日 : 月・水 )

 

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