アークニュース
教育プログラム

『生徒と共に動物を愛するねころ部』

2009年10月27日

『生徒と共に動物を愛する―ネコロジーからねころ部へ』

2009年、東京アークスタッフは、横浜の山手学院にて年2回開催される、
土曜講習に講師としてお話しさせていただきました。
ARKについて、日本と海外のペット事情の違いについて、真剣に聞いて下さった
生徒及び保護者の皆さん、このような機会を与えて下さった山手学院の先生方、
本当にありがとうございました。
私たちARKスタッフは、このような機会をいつでも待っています.


ねころ部の猫ハウス

『生徒と共に動物を愛するねころ部』

ジュリー・岡本

今から13年前、37匹の猫たちが、私の勤める山手学院の敷地内で暮らしていました。近隣の方々の協力のもとで、彼らにTNRを行ったのが全ての始まりでした。はじめは1,2匹の猫を世話するようになり、彼らを観察していると、キャンパスの猫たちは3つのグループを作っていました。

私が普段使用している駐車場のそばに暮らす12匹の猫たちのグループ、まず彼らからTNRを始めることにしました。私が全ての猫たちにTNRを行うのは難しいのではないかと考え始めた時、近所の方々が長年彼らの世話をしてきたこと、TNRもすでに始めていたことを知ったのです。そのため、程なくしてキャンパス内のほとんどの猫のTNRを済ませることができました。

 間もなくして近所の方々に、とても活動的で働きもの、素晴らしい管理能力を持った幹子さんという女性を紹介されました。彼女が私たちの活動を取りまとめてくれるようになったのです。そして2002年5月、彼女は全ての猫たちの写真はもちろん年齢や性格をウェブサイトに掲載し、猫たちの日々を綴ったブログまで開設してくれました。私たちの活動は、『山手ネコロジー』と呼ばれるようになりました。
(URL: http://www.yamate-necology.com)

私たちは猫たちのために小さなハウスをキャンパス内に設置すること、必要な時はネコロジーのメンバーがキャンパス内に入ることを、 理事会に申請し、許可されました。

多くの生徒たちが、キャンパス内に暮らす猫たちへ関心を持ち始めました。私たちは、エサやりやグルーミング、細かな健康チェックをし、地域の新入り猫たちについてもいつも目を配る、同好会を作りました。その同好会は、『校内ネコロジー』と呼ばれるようになりました。そして2005年、校内の部活動として正式に認定され、その際『校内ネコロジー』は『ねころ部』と名前を変更しました。

私たちのTNRプロジェクトは成功しています。ネコロジーが結成されてから、校内で子猫が生まれることはなくなりました。猫たちは清潔かつ健康で、ねころ部員以外の生徒たちにもとても愛されています。私たちは猫たちの快適な日々の生活を維持すること、TNRの周知(もちろん家庭で飼われている猫の不妊手術も!)を目指しています。また、ねころ部では年に1度、学院祭(山手祭)で里親会を開催します。これは一年の活動のハイライトの一つでもあります。

そして、去年の2月からARKの活動に参加するようになり、ねころ部に新たな風が吹き込みました。今ではARKのお手伝いは生徒たちが一番楽しみとするボランティア活動です。里親会に参加する犬や猫たちは、みんなフレンドリーで元気です。スタッフの皆さんもまた、生徒たちを暖かく迎え入れて下さいます。2人の生徒が冬休みの間、期間限定で一時預かりボランティアという貴重な経験をしました。学校では、もっと生徒や保護者の方々にARKを知ってもらうよう、ARKについての専用掲示板があるのです!

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